春眠数学を覚えず:面白くて眠れなくなる数学~
春眠暁を覚えず・・・
春は眠いことが多い。
もちろん春に限らず眠いときは眠いものではある。
眠気覚まし(?)にこの一冊。
この本は三つの章からなり、そのどれもが2ページ~数ページのちょっとした話のまとまりとなっている。
クレジットカードの番号の秘密から「無限」についてまで、幅広い話題がわかりやすく書かれている。
中にはゼータ関数やグラハム数など、普段はあまり聞くことがない(職種による)言葉の説明がなされているところもあるが、それで面白さが半減することはない。ウェーバー=フェヒナーの法則というわけではないけれども。
ところどころに出てくる数学者の話も興味深いところがある。
岡潔さんという数学者について最後に書かれているが、彼の言葉としてこの本で引用されている事柄には考えさせられるものがある。
続編(?)もあるらしい。
最近数学系の本が多いと思った仙崎であった。眠れなくなるほどではなかったものの、面白い本ではあった。やっぱり眠いときは眠いらしい。