自分だけの道をゆく:坂口安吾『堕落論』
こんばんは。
昨日から今日の朝にかけて友人宅にて飲み会をしていまして、昨日は更新できませんでしたが、本日は二つ更新します。
仮面を脱ぐ、裸の自分を見定め、そしてそこから踏み切る、型も先例も約束もありはせぬ、自分だけの独自の道を歩くのだ。自分の一生をこしらえていくのだ。
という文章を中学生の時に読んで、感銘を受けた。
で、「教祖の文学」にその文章があることを知り、ずっとその本を探していたが、
見つからない。
最近になってその「教祖の文学」が『堕落論』の中に収められていることが分かり、購入して読んだが、
その二文が無い。…と思っていた。
似たような文章があったのでそれがそうなのかと思ったが、別のページにあった。「教祖の文学」の「教祖」とは、小林秀雄のことだと初めて知った。
この本を読んで思ったこととして、
・坂口安吾は本人の申し立て曰く「生きること」に必死であるということである
・やたら他の人に対する批評が多い
があげられる。
タイトルになっている「堕落論」も「続堕落論」も「堕落」の良い意味(?)に気づかされる文章だった。
他にも「青春論」の中に剣術に関することが書いてあったりと目当てであった
「教祖の文学」より面白かったという。。
カバーデザイン(少し目がチカチカしたが)のクールな感じも含め買って良かったと思っている。