13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。断じてサイコロではない。

自分だけの道をゆく:坂口安吾『堕落論』

 

堕落論 (角川文庫)

堕落論 (角川文庫)

 

 こんばんは。

昨日から今日の朝にかけて友人宅にて飲み会をしていまして、昨日は更新できませんでしたが、本日は二つ更新します。

 

 

 

仮面を脱ぐ、裸の自分を見定め、そしてそこから踏み切る、型も先例も約束もありはせぬ、自分だけの独自の道を歩くのだ。自分の一生をこしらえていくのだ。

という文章を中学生の時に読んで、感銘を受けた。

で、「教祖の文学」にその文章があることを知り、ずっとその本を探していたが、

見つからない。

最近になってその「教祖の文学」が『堕落論』の中に収められていることが分かり、購入して読んだが、

 

その二文が無い。…と思っていた。

 

似たような文章があったのでそれがそうなのかと思ったが、別のページにあった。「教祖の文学」の「教祖」とは、小林秀雄のことだと初めて知った。

 

この本を読んで思ったこととして、

坂口安吾は本人の申し立て曰く「生きること」に必死であるということである

・やたら他の人に対する批評が多い

があげられる。

タイトルになっている「堕落論」も「続堕落論」も「堕落」の良い意味(?)に気づかされる文章だった。

他にも「青春論」の中に剣術に関することが書いてあったりと目当てであった

「教祖の文学」より面白かったという。。

 

 

カバーデザイン(少し目がチカチカしたが)のクールな感じも含め買って良かったと思っている。