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13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。サイコロではない。

金を稼いで成り上がれ!:『ホークウッド』~ 100日ブログカウントダウンマラソン14日目

興奮冷めやらぬ間に・・・

一昨日大人買いもどきをやってのけた西洋歴史系漫画『ホークウッド』。今回は通常の読後感想文とは異なり、現在刊行されている1巻~5巻までについて熱く語りたいと思います。(ネタバレを多分に含む可能性あり)

 

ホークウッド (MFコミックス フラッパーシリーズ)

ホークウッド (MFコミックス フラッパーシリーズ)

 

 

皆強か、皆野望持ち、皆悪人(?)

『ホークウッド』の舞台は、英仏100年戦争期のフランス。

 

主人公であるジョン・ホークウッドは傭兵団「白鴉隊」の傭兵隊長

 

雇主とカネを求めて色々な所で雇われたり戦ったりします。

 

この時代、騎士とか騎士道とか貴族とか誇りある戦いといったものが重んじられ、平民や歩兵や乱戦といったものが軽んじられる中、ホークウッドは奇抜な戦法や貴族には出来ないような手法を持って戦果をあげ、金を稼ぎます。・・・途中奇襲に遭って傭兵団の半数を失い、雇い主から解雇を通知されるも、新兵募集、他の傭兵集団との連合etc.を行い、再び雇用契約に漕ぎ着けるなど・・・かなり強かです。

 

勿論、雇い主も強か。

 

「白鴉隊」を雇ったカランタン領主(フランス側)は、イングランド王太子から攻められ、自分の領地が危険に晒される可能性があるとなると、フランス国王との主従契約を破棄、イングランド王太子の臣下となる申し出をする。(一巻)

 

それ以外の人たちも強か。

 

そして、ホークウッドを敗走させたシャルトル聖騎士団のリシャール・ペリエは、貴族の私生児でありながらも、上へとのし上がるための手段を選ばない。(二巻)

 

ホークウッドがシャルトル聖騎士団との戦いで失った兵員を補充しようと行った新兵募集に現れたグリフィズ・アプ・ダフィズは、ウェールズの地と大公の名を取り戻すためにホークウッドのもとで学びたいと傭兵の志願を出す。(三巻)

 

そして、皆さん野望を持ってますし、悪人も勿論登場。

 

成り上がりを求めて戦う人は勿論、ホークウッド自身も国王や貴族とタメを張れるだけの大部隊を作るという野望を持っています。

 

ホークウッドを出し抜き、「白鴉隊」を乗っ取ろうと画策し、途中で傭兵連合を裏切った「剣の誓い団」のブリューノ・ギャバンはホークウッドと頭脳戦を繰り広げますが、結局ホークウッドが奇策を講じ、「剣の誓い団」を戦いへと参加させたため、(またホークウッドがギャバンの手の内を全て読んでいたため)、ギャバンの目論見は潰えることに。(三巻、四巻)

 

 

登場人物のキャラ濃く、また相手の手の内の読みあいも激しく、一気読み必至。

 

 

ホークウッドの名言

ホークウッドは傭兵団の隊長ということで、雇い主との交渉、部下の人心掌握、裏工作、新人勧誘、食料調達と色々なことをこなさねばならないという。まさ八面六臂の活躍。

 

現代にも通じるのではないかと言えそうな仙崎的にはシビレル名言を連発しているのです。

 

・・・もしあんたの言う通り俺が金のために戦っていたとして・・・

それの何がいけないと言うんだ?

俺達は実際に戦って勝ってみせた

命をかけた見返りとして代価を求めるのは当然だ

(中略)

俺達傭兵は金を払ってくれる相手には主君のように忠誠を誓うがね・・・あんた達には領地もあれば仕えるべき領主もいるじゃないか

金なんかのためじゃなく命をかけて戦うちゃんとした理由があるだろう!?

ジョン・ホークウッド 『ホークウッド 一巻』

 

 

もっとも俺達もタダ働きなんざゴメンだ

カネがあってこその契約 カネを貰ってこその傭兵だ

ジョン・ホークウッド 『ホークウッド 一巻』

 

名誉だの忠誠だのを理由に命をかけるのはあんたら貴族だけの話さ

俺たち傭兵はそんなもののためには戦えんね

ジョン・ホークウッド 『ホークウッド 二巻』

 

 

戦った奴にはチャンと金を払うってことだ!

金が欲しい奴は戦え!仕事をしろ!

ジョン・ホークウッド 『ホークウッド 四巻』

 

騎士道がどうのと言うあんたは遊び半分で戦をするようなそこら辺のヘボ貴族とおんなじだぜ

ジョン・ホークウッド 『ホークウッド 五巻』

 

 

・・・とまあ、惚れ惚れするようなセリフを言ってのける傭兵隊長他、作者による後書き、番外編、ページ端の解説など、色々盛りだくさんの西洋歴史傭兵物語。

 

2014年秋にでるらしい6巻が気になるところです。

 

 

14日目。