13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。断じてサイコロではない。

秋の気配と焦燥感 100日ブログカウントダウン63日目

今週のお題「秋の気配」

最近めっきり涼しくなった。

昔読んだ小説に、季節は色だ匂いだと議論する女子学生の話があった。

両者とも間違っていないと私は思う。


秋になったと、何となく夏とは違う色彩でわかることもあれば、空気の匂いなどで悟ることもある。

もうじき、落ち葉の色で秋を知り、空の高さで秋を感じ、風の匂いで秋を分かる時が来るのだろう。


秋は、夏とは違う。

ここ数日の風の冷たさや朝の空気、夕暮れの早さなどからひしひしと感じる。

と同時に、心の底から謎の焦燥感、武者震い、高揚を感じるのである。


何か大きなことがやってきそうな予感、それに立ち向かおうとする自分の存在に驚くことがある。


多分数年続いた試験にその感情は起因するんだろうと思われる。

昨年の今頃は本当にじりじりとした焦燥感と心地良い緊張感と大きな戦いを前にした高揚感に包まれていた。他の年もそうだったが。

終わった今となっては夢の跡になるが。


多くの試験は冬に行われる。それも、最も寒い時期に。



・・・それはきっと、この焦燥感に塗れた秋を乗り越え、骨身に沁みる冬に耐え得るかどうかを試したいが為だろうと、勝手に考察してみる。



秋の気配を感じる63日目。