記録と記憶と予定と
私は手帳に何を書きたいのか
私の手帳歴は長いようで短い。
本格的に手帳を使い出したのは、高校一年生からである。中学時代にも手帳を持ってはいたが、試験と宿題と部活動くらいしか普段から予定がなく、他に予定が入るとしても、散髪や、病院の予約、漫画や小説の新刊発売日程度であった。中学生の頃はZ会の通信講座を受講しており、毎年手帳がついてきていた(うろ覚えだが、マンスリーとウィークリーがどちらもあった)。その手帳が結構使いやすかったのである。その流れを汲んで高校一年生の時もマンスリーとウィークリーがどちらもある手帳を使っていた。
一年使ってみて思ったのは、中学生と高校生で同じ手帳ではやりくりできない、ということである。
というのも、中学と高校では教科・科目数が異なるし、授業の変更や予定の変更も多々ある。出さねばならぬ提出物量も段違い。マンスリーとウィークリーでは予定が書き込めないほどの時もあった。
高校一年の冬だったかに、ふと立ち寄った書店で見つけたある本がきっかけで、「世の中にはこんな手帳があるのか」と感動した。
- 作者: ほぼ日刊イトイ新聞
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2014/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本の、何年か前のバージョンを見て、デイリーは書き込めるスペースが多くていいな、と思ったのである。
そこで大きな誤算だったのが、「ほぼ日手帳が人気商品だと知らなかったこと」である。私がウェブページを訪れると、すでにカバーは完売、4月始まりかつ日曜始まりのオリジナルしかなかった(それも、在庫が僅かであった)。しかし私は学生、4月始まりの方が都合が良い。月曜始まりの方が良かったが、日曜始まりでも困らない。とのことで、「ほぼ日手帳」ライフが始まった。カバーがなかったので最初のほぼ日手帳は結構表紙がボロボロである。
高校2年〜昨年までの計6年間(浪人一年含む)をほぼ日手帳オリジナルSpringと共に過ごしてきた。授業の予定から勉強計画、その日の記録から化学式、はたまた小説のネタまで色々なことを書き込んできた。大学に落ちた日も大学に合格した日も、文化祭も修学旅行も定期試験もなんでもない普通の日々も。今でもほぼ日手帳を開けば当時の懐かしい記憶や黒歴史がびっちり書かれている。
大学に入って思ったのが、「自分は高校時代や浪人時代より書くことが減った」ということである。授業の入り方も今までと異なり、何よりゴールがない。iPhoneの導入も含め、少し手帳をめぐる環境が変化したのである。
「あまり書かないのであれば、デイリーにこだわる必要はないのではないか」
「思い出す」ための手帳、「忘れない」ための手帳
手帳には二つの種類があると私は考えている。
「思い出す」ための手帳と、「忘れない」ための手帳である。
「思い出す」ための手帳とは、当時の事柄を振り返って懐かしく思う(あるいは後悔する)ためのものであり、どちらかというとライフログに近い。或いはアルバムをめくって当時の「記憶」を呼び覚ます感じだろうか。
「忘れない」ための手帳とは、大事な予定などを「記録」、管理するためのものである。予定表に近い。「◯◯時に☆☆さんと会う」「□□時に歯医者」「△△日に本返却」など、忘れると不都合がある事柄をメモして留めておく、書くことで「覚えておかねばならぬ」という心理的圧迫から解放される、といった役割を持つ感じだろうか。
ほぼ日手帳を使うとどうしてもライフログと予定表が混じってしまう。それでも構わない、という人もいるのかもしれないが、私は一緒くたになって大事な予定を忘れたりすると困ると考え、今年から分けることにしたのである。勿論ライフログ的な要素は手帳以外に残している。A6ノートに借りた本の内容カードを貼りつけたり、行きつけの店のショップカードを貼りつけたりしている。昨年のほぼ日手帳は「ほぼ」貼るだけだったので、今年は安価なA6ノートにその役割を負わせている。
や、
Q&A Diary を使用している。
- 作者: Potter Style,住木美優
- 出版社/メーカー: 海と月社
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: 単行本
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アイデアなどはジブン手帳のIDEAにちょくちょく書いている。
手帳に何を書いていくべきか。それは今も模索中である。