名前について 100日ブログカウントダウンマラソン40日目
キラキラネームなるものがあるらしい
インターネットやテレビを見ていて、最近よく流れてくるのが「キラキラネーム」なる存在だ。
一見して読み方が分からないような名前のことをそう呼ぶ、と仙崎は思っている。
此方のサイトにキラキラネームの一例が載っていた。(一例よりも、テレビの取材画像らしきものの方に仙崎は何か思うところがある)
確かに一見して読めるものはほとんどない。
だが、「レノン」、とか「ティナ」とかカッコいい・可愛い名前もありメディアで騒がれるほどのことでもないんではないかとも思う。寧ろ、欧米人にすぐに名前を覚えてもらえ、しかも親しみやすい名前の部類に入るのではないか。
とかなんとか思いつつ見ていくと、
キラキラネーム・DQNネーム・珍名まとめ - NAVER まとめ
流墨愛(るぴあ)・・・インドネシアの通貨?
世歩玲(せふれ)・・・男の子?女の子?
このあたりになってくると分からなくなる。
なぜこのような名前が流行するようになったのかについて、一説には
2000年代「ノートに名前を書かれると死ぬ」という設定で大流行した‘デスノート”その影響を受けた親たちが絶対に読めないであろう名前を子どもにつけて守ろうとした。それがキラキラネームの始まりとされている。
— 新・雑学新書 (@hsdeff) 2014, 8月 17
キラキラネーム 誕生きっかけは『たまごクラブ』と教育専門家 - Infoseekニュース http://t.co/E14o4QJJ8A ←実際のところ弊害はあるかもしれないけれど、それを役所が先回りしてこういうのはふさわしくないから受理しない、とするのは行政による干渉だと思う。
— あー (@floria_mint) 2013, 7月 7
というものがあるらしい。
必ずしもこれだけが原因ではないはずだ。
役所が止めろよなどという意見もちらほら見かけるが、そこまで個人に介入するのは良くないと考えているのかもしれない。
名前負けする名前
ここで少し古いかもしれないが、この本からの引用を。
日本でも結婚して姓を変えるのは普通だし、改名することもないではない。しかし、ジャワ人の場合、改名がかなりの頻度でみられる。
(中略)・・・改名の契機はわれわれよりもはるかに多い。学校の先生になったとき、幼名を先生らしき名前に改めた人もいるし、また村役人になったときに名前を改めた人もいる。
(中略)・・・社会的地位の変化ばかりでなく、名前と運不運のつながりにかかわる信仰もわれわれよりもはるかに強い。
(中略)・・・犬に嚙まれたので名前を変えたという人もいる。
(中略)・・・われわれの姓は自由に選べないが、ジャワ人の名にはそのような制約はない。
しかし、制約がないこととどのような名前を選んでもよいということは同じではない。無論「よい」名前を選ぶのだが、名前のよしあしは絶対的なものではない。重要なのは本人に「合った」名前を選ぶことだ。一般のジャワ人は間違ってもマンクヌゴロとかチョクロニングラットなどという王侯貴族の名前をつけない。そのような名前をつけることは滑稽であるばかりでなく、「重すぎて」名前負けしてしまうことを恐れるのだ。不幸や不運はそのような不釣合いな名前に由来するのである。
逆に軽すぎる名前は滑稽である。何よりも人はその地位に適した名前を持たなければならない、というのがジャワ人の考え方だ。
「名は何を表すか」 宮崎恒二 p70-71
この引用の後に、社会的地位と名前に関する文章が2ページほど続く。
この文章を読んで、ジャワにはキラキラネームは無いんだろうか、と少し考えた。
「名前負け」という概念は日本にもありそうだと思うが、それが名付の際に出てこないのは不思議だ。或いは、出てきているが重要視されないか、そもそもその概念を知らないか。
他にもインドネシアには色々な命名法があるらしい。
名前をつける、というのは日本では一大イベントなのだろう。あまり改名の機会がないからだ。
流行りの名前やカッコいい名前、可愛い名前をつけるのも勿論結構だが、名前をつける相手が人間であることを忘れてはならないんじゃないか。
"476 : 小学生の姪のセリフ。 「名前ってね、脱げない洋服みたいなの。ドレスは可愛いけど、学校で遊べないよ」 姪の名前は、ものすごいDQN名前… " 「子供の名前@あー勘違い・子供がカワイソ」当事者の声 http://t.co/gzDjqEBL
— 川嶋 光太郎 (@kkotaro0111) 2012, 11月 26
そう考えると、仙崎が今まで名前をつけてきた鞄とか楽器もおんなじことを思っているんじゃないかと思わなくもない。(え、ちゃんとした名前付けたはず)
昨日に引き続き10km歩いたので謎の達成感。二日でほぼ緑の景色に飽きる。
40日目。
(素晴らしいつぶやきの皆様、ありがとうございました)