13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。断じてサイコロではない。

爆睡とチェロと化学のプリントと二度と戻らぬという誓い

今週のお題「卒業」

どうやら続々と卒業式が執り行われているらしい。ここ2,3年は卒業式とはすっかり縁遠くなってしまったが、自分も来年には卒業なのだ、ということを踏まえて、今までの様々な卒業式の記憶を穿り返してみた。

 

取り敢えず、寝よう。

そんなに真面目な生徒でもなく、また、大した功績を残した生徒でもなかったため、壇上に上がるだとか、何か文章を読むだとか、その手の「儀式」と全く関わりが無かった。ので、中学、高校と自分が卒業するときは意識が無かった時が多い。小学生の時はよくある「皆で行った~」「修学旅行~」みたいなやつがあったので、寝る暇は無かったが、中学生も、高校生も眠いのである。クソネミである。

更に、以前の記事でも述べたが、高校生の時は前日~当日にジグソーパズルをしていたので、更に眠かった。

 

clown-crown0798.hatenablog.com

 

卒業式ということで、涙を流したり、お世話になった先生に頻りにお礼を言ったりする場面も見かけたが、自分は今でもそうだが、中々に跳ねっ返りなところがあるので、(実際大した世話にはなっていなかったが)感傷的な気分になることも無く、さっさと家に帰りたいぜ、という感じであった。

 

先生、試験勉強がしたいです

卒業式、というのは見送る側にとっても結構問題があったりする。高校生の頃は先輩方の引退が春頃だったので、そのときに見送り、当日に見送りお礼の言葉を述べさえすれば良かった。部活関係は結構あっさり済んでいたのである。中学生の頃は、一年、二年と卒業式には参加していない。部活関係の先輩は居たが、弱小部かつ、人数極小部だったので、大した見送りとか何とかの儀式はなかったのである。

 

問題は部活外であった。

 

高校生の頃、卒業式の翌日から学年末試験が始まっていたのである。

しかし、音楽系の部活に所属していたため、入場時の演奏を頼まれていた。試験前にも拘らず、演奏の準備をしなければならない上に、他の学生が椅子に座ってじっとしている間、我々は卒業生を見送るために演奏をしなければならない。

一年生の頃も、二年生の頃も演奏で出張っていたため、マトモに椅子に座ってじっとしていられる卒業式は、卒業する時だけであった。

ただ、恩恵も無きにしも非ず、だった。

チェロを弾いていたため、入場時の演奏さえ終われば、あとは楽器を床に置き、リラックスが出来るのである。場合によっては居眠りも出来る。また、楽譜を入れておくファイルに、化学の無機分野のプリントを入れておけば試験勉強も何とかできる。

普通に卒業式を経験したのは小学生の頃と中学生の頃だけだったのではなかろうか。

 

「もう二度と、この地を踏むことは無いであろう」というフラグ臭MAXの発言

そんなこんなで、仙崎は学校という場所が嫌いであった。今でも嫌いである。大学は今までに比べると幾分自由がきくが、自分の行きたかった大学はもっと自由なんだろうと思わなくもない。

中学、高校ともあまり好きではなかったので、卒業式の日には並々ならぬ決意を以て

 

もう二度と、此処の土は踏まない、いや、踏みたくない

 

などと誓っていたが、現実はそう自分の思い通りになることは無い。見事にフラグをぶっ立ててしまった。

 

中学生の時は、成績表を諸機関に出すために取りに行かざるを得なくなり、高校生の時は浪人報告(敗戦報告)をしに、そして浪人時の成績表を取りに行かざるを得なくなった。

 

小学生の時もなんだかんだで行かざるを得なくなった。

 

大学生の今度こそは、この地を踏まないでいいようにしたい。

 

この春、浪人が決定された方も、もしかしたらこのブログを読んでおられる中にはおられるかもしれない。仙崎が浪人した時は、摩訶不思議な理不尽に見舞われ、同じく浪人した友人達が全員もらえていた社会のプリントを、一人だけもらえなかったこともある。まあ、訳の分からないことなんざよくあることである。

摩訶不思議な理不尽が行く手を塞いだときはどうするか。色々方法はあるが、一つ確実なのは、「此方が不平不満を尽くし、怨嗟の声をあげても理不尽が独りでになくなることは無い」ということである、同じ声を上げるなら、最短で最良の結果が出るように声をあげたほうが双方にとっていい。(ちなみに先ほどの社会のプリントの一例なんかは可愛いものである、要はそんなものなどなくても点数を出せばよいのである。そもそも浪人した時点で、他人から親切にされることが極めて少ないことは百も承知である)

 

卒業された方、おめでとうございます。

 

最後にこの曲を。


丸本大悟 - 願いの叶う本 - YouTube

 

これは、高校の卒業式で、卒業式中に流れる曲であった。個人的に良い選曲だとおもう。