13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。断じてサイコロではない。

奈良に行くなら:100日ブログカウントダウンマラソン51日目

母が羽生選手のファンになりまして

 多分本ブログで初めて明かすことだが、どうも、私の母は私が下宿している間にいつの間にかフィギュアスケートにどハマりしていたらしい。しかも羽生選手オンリーでハマっているようである。

何度か都会に出かけるたびに謎のおつかいを頼まれ、エロ本を買うより恥ずかしいことに、羽生選手の特集を組んだ本を購入しに行く羽目になる。「いや私がファンというわけじゃないんですよ」と謎の言い訳を書店の店員にしたかったことが何度あったことか。

 それはさておき、ファンっぷりも板についてきた(?)ようで、「聖地巡礼」ならぬ、「羽生選手の成功祈願」をしに行脚するようになってきた。今回はそれに付き合って奈良に出かけた話である。京都で安倍晴明神社に参った話は以下を参照。

ザ・京都神社巡り:100日ブログカウントダウンマラソン3日目 - 13面体の賽子 

安倍文殊院(奈良県桜井市)

安倍文殊院

羽生選手の演目に、安倍晴明ゆかりの曲があるらしい。どうもそれを今度のオリンピックで行うらしく、その成功祈願のために安倍文殊院に出かけた。青春18きっぷを使い、JR一本で揺られ、ぶらりワンマン電車の旅。駅からバスは殆ど出ておらず、歩いて片道20〜30分。辿り着いたのは俗世を離れた感のある寺院だった。

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安倍文殊院で頂いたお抹茶とお菓子。五芒星が特徴的。

本堂と浮御堂、二箇所を拝観するための券をセットで購入する。本堂拝観券にはお抹茶とお菓子も付いてくるので、本堂を拝観する前にお抹茶とお菓子を頂く。

涼しい部屋でそれらを味わった後、本堂を拝観する。丁度本堂では快慶の手による作品が公開されており、また他にも多くの仏像が安置されていた。

約30分に一度、僧侶による解説が行われていたため、それに参加する。流石「3人寄れば文殊の知恵」と呼ばれる文殊様を本尊としている寺院なだけあって、話は面白かった。

本堂を一通り見学した後、安倍文殊院の敷地内にあった古墳内部を見学し、浮御堂の見学に向かう。

 浮御堂では厄除けのための「七参り」というのを行うことが出来、取り敢えず無病息災を祈って七回御堂の周りを回った。

浮御堂の内部には仏像が安置されているらしいが、本日は公開される時期ではなかったため、他に展示されていた安倍晴明の絵画やら何やらを眺めた。

浮御堂で暫し過ごした後、近辺の展望台へと向かう。少し階段を上った先には、安倍晴明天体観測を行ったとされる場所があり、石碑が建っていた。

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安倍文殊院展望台からの眺め。

コミュニティバスが桜井駅まで走っているらしかったが、それを待つのも面倒だったため、再び歩いて桜井駅まで戻る。桜井駅周辺に食事できそうな場所がなかったため、またワンマン電車に乗って奈良駅に戻ることにした。

氷室神社(奈良県奈良市)

奈良市内に戻り、 まずは腹拵えをする。なにぶん秋晴れの中を延々歩いたのだ、腹も減れば暑さで疲れもする。

奈良市内の定食屋でボリュームたっぷり、されどお手頃な値段のランチを食し、次の目的地である氷室神社に向かった。

氷室神社公式ホームページ

こちらは名前の通り氷にまつわる神社であり、氷菓業界やら冷房・冷蔵庫業界から絶大な支持を集めているようである。

昨年奈良出身の友人に連れられ訪れ、興味深かったので親に話したところ、「氷の神=スケートリンクの氷も守護してくださる」という発想から本日の目的地その2となった。

門をくぐると真っ先に氷塊が目に入る。透明で夏場は目にも涼しい計らいである。

昨年は午前中に参ったため割と大きな氷だったが、今回は午後に訪れたのでかなり溶けていた。

ここの珍しいところは、「献氷」として神に氷(かき氷)をお供えし、そのお下がりを貰って我々が食す、というものがあるところである。

昔ながらのかき氷を器にこんもり盛ってくれるので、それを持ってお供えし、その際に300円〜を賽銭として投入する。

暫くお供えしたら溶けないうちにお下がりとして、シロップをかけて食す。

シロップはイチゴとみぞれの二種類があるため、好きな方をかけまくることができる。*1

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氷室神社で献氷したかき氷。昔ながらのかき氷である。写真は2016年に所用があり奈良県を訪れた際のもの。

一応献氷したのだが、私は心中で「何故私も一緒に氷をお供えしてかき氷を食っているんだろうか?」という疑問が渦巻いていた。特に氷の神に祈ることも無いのだが、まあ信心深いことに悪いことはないだろう。

奈良市内のカフェで一息

その後周辺をうろつき、JRが発行している西Nabiで紹介されていたカフェでお茶をする。

【オーダーケーキ・焼菓子専門店】心と体に優しいお菓子 プティ・マルシェ|ならまちにある菓子工房

店内はこじんまりとしており、ゆったりした雰囲気であった。

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素朴な味わいのカフェ。黒蜜が付いてくるので、それをかけると更に美味しくなる。

凝ったメニューが多く、食べるのがもったいないほどの見た目である。若者風に言うところの「インスタ映えする」と言うやつだろうか。

また、予約限定の「古墳ケーキ」なるものがあったため、今度はそれを食べたい。

店内にいくつか古墳グッズ、古墳ステーショナリーがあったため、文具好きの仙崎としては次回はそれをじっくり見たい。

なんだかんだ楽しかった

恐らく、また奈良に来ることになるだろう。奈良県で楽しいことは、何と言っても日本史の教科書頻出の地名、古墳名、重要文化財、その他諸々がバンバン出て来ることである。

最近御朱印集めにもハマりだした母のことである、次回の奈良探訪にもまたついて行くことにしよう。

個人的には大神神社に行きたい。

 

51日目。

*1:節度を持ってシロップをかけましょう