13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。断じてサイコロではない。

何もかも決まらないという話 100日ブログカウントダウンマラソン6日目

友よ、

ここ最近、悩みというほど大げさなものではないが、少し困ったことがあった。

台風11号だか12号だか、詳しい数字は忘れたが、一週間ほど前に梅雨と台風が一緒に来た時にその豪雨の中見知らぬ土地を歩き回っていたことがあった。

勿論、いつもの相棒と一緒に。

 

[ザ・ノース・フェイス] THE NORTH FACE BCフューズボックス

[ザ・ノース・フェイス] THE NORTH FACE BCフューズボックス

 

 色は異なるが、まあ大学二年の春からの付き合いである。インドネシアのトイレの床も、韓国のトランジットも、電車での悲哀も、都会の雑踏も、雪の降りしきる通学路も、そしてゲリラ豪雨の中も経験してきた猛者にして相棒、親友とも呼べる何物か、である。

 

雨にも風にも雪にも強い、夏の暑さには熱くなるこの相棒の異変に気が付いたのは、這う這うの体で家に帰り着き、鞄の中身を確認した時であった。

 

浸水している。

図書館で借りた本が少し、自分の使っている手帳がかなり、そして鞄の底が濡れていた。辺りを触ってみた結果、どうやらファスナーから水が入ってしまったようだ。

勿論鞄は閉めていた。ファスナーの上の生地が濡れて、チャック部分の隙間から水が入ったのだろう。推測でしかないが。

此処に来て、2年程様々な所を一緒に回ってきた相棒の寿命を感じることになった。

 

とはいえ

新しい鞄を買いたいが、自分の置かれた立場を十分に吟味すると、そう安易に鞄を買う訳にもいかないのである。仕事内容によっては鞄の種類からデザイン、機能性まで幅広く変わってくるものであるからである。

そんなこんなで鞄については二の足を踏んでいる。

仕事が決まらないことには鞄すら満足に買えないのか、と照りつける太陽を見ながらしみじみと考えた。

 

6日目