13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。断じてサイコロではない。

レシピに従うか否か? 100日ブログカウントダウンマラソン45日目

レシピに忠実な料理、レシピ破りの料理

諸事情により三月ぐらいから自由気まま生活に突入した仙崎であるが、大学が休みになると郷里に帰ることになる。まあ、行ったり来たりというのが正確な物言いだ。

自由気ままに暮らしていると、やはりクックパッドは非常に重宝する。何か食べたい時に食べたいものを検索すれば様々なレシピが出てくる。とても便利だ。

郷里に帰ったからといって家事から解放されるわけではない。下手をすると今まで自由気ままにやってきたことに更なる制限がかかる場合がある。コスト面での制限はほとんど無いが(大体家に揃っている)、時間面での制限などがかかってくる。

今日は肉じゃがとキャベツ&ウィンナーのカレー炒めを作った。

肉じゃがを作るときにはクックパッドを参照した。

しかし、キャベツ&ウィンナーのカレー炒めは一応オリジナルレシピ的なものなので、材料とか大まかな調理手順は決まってはいるものの、詳細な分量などは決まっていない(専ら口伝。作る人によってちょくちょく異なる。キャベツ嫌いの子供でもキャベツを食べることが出来、また弁当、夕食の一品にもなる)。

また件の肉じゃがにしても、手順など大体はクックパッドを参照したが、味付けや具材の切り方などは自分の好きなようにした。

ここで差異が生じるのである。
レシピ通りに作った料理とそうでない料理に。まあ差異が生じて当たり前ではあるが。
レシピ通りに作れば失敗はしない。美味しい料理ができるであろう。レシピ通りとはいえ分量とかを人数に合わせて増減するのを間違えれば失敗はするけども。
ただ、それは自分の料理とは言い難いかもしれない。自分で作ったとも言いにくいかもしれない。謂わばレシピに導かれた、レシピに操作された料理である。

逆にレシピを離れた料理であれば失敗することもある。が、それと同時に自分に合った料理ができるかもしれない。あくまで可能性の話であって、レシピを離れることが素晴らしく美味しい料理になるとは限らない。

肉じゃがにしろ、キャベツ&ウィンナーのカレー炒めにしろ、今回はレシピを離れて(そもそも無い場合もある)作ったが、失敗はしていないと思う。ただ、キャベツ&ウィンナーのカレー炒めはレシピを作った方が効率良く作ることができるんじゃないかと思った。そのレシピを見た誰かがまたレシピから離れて新しい挑戦を行い、更に美味しく、効率の良い作り方を生み出すことができればレシピ冥利に尽きる、とでもいうのだろうか。

全ての手本は「斯く在る可き」ではなく、「此れを超える可き」という視点から見れば失敗もあるがそれ以上の成功も望める可能性があるのではないか。

忠実な再現は予定された完璧を超えることは出来ず、完璧に挑む姿勢は破滅と同時に希望も齎すというスケールのでかい話に繋がったり繋がらなかったり。

兎に角美味しいものが食べたい。

45日目。