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13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。サイコロではない。

とある大学生の内容の濃すぎる朝活 100日ブログカウントダウンマラソン53日目

TRYANGLE(日々是挑戦) カウントダウンマラソン 道程(旅行記・滞在記)

前日昼:仙「明日山の中の寺行きません?」A「なんで?」

仙崎には二個上で同学年のA先輩*1がいる。(先輩は長期間の留学で休学しておられたため、同学年になっている。外国語学部には得てしてそのような方々が沢山居られるのである)

先輩は部活動の後輩指導のため、仙崎は学食で飯を食うため(そして図書館で本を読むため)、大学に来ていた。そして昼時にたまたま会って一緒にご飯を食べることになった。

 

我々には共通の知人がいる。同学年で、仙崎の一つ年下の男Bだ。三人の共通点は、大学の近くに住んでいるということであった。

また、大学の近くには山奥に結構有名なC寺があり、そこまでの道のりを仙崎は大学一年の時に最寄駅から歩いて行ったことがあった。(往復12km)

 

大学の夏季休暇もそろそろ終わりに近づいてきたこの頃、3人で面白いことでもできたらよいのではないかと、「山奥の寺Cまで歩いていく」ということを思いついた仙崎は、早速提案してみた。…それが、冒頭の会話である。

結構な傾斜の山道を行かねばならないので、当初難色を示されたA先輩であったが、

「Bが行くなら俺も行く」

とのことで、早速Bに連絡を取る。BもA先輩が行くなら行くと返信してきた。

ならば決定、C寺まで行こうではないか。そうは問屋が卸さない。

「俺明日部活の自主稽古がある」

とA先輩。ならば何時ごろが良いですか、と尋ねると10時ごろには大学に戻りたい、と仰られたので朝6時に、Bの家近くのコンビニに集合することになった。(理由はそこが最もC寺まで近かったことと、Bが遅刻や寝坊で授業を欠席することが多かったことである)

当日深夜~早朝:A「30分くらい遅れるかもしれません」仙「もう集合場所に着きました」

山に行くならばと非常食やスポドリ、方位磁針を用意し、ついでに帰りに大学によるならばと図書館に返したい本や筆記用具などをいつもの鞄に詰めて、用意をする。

 

そして何だかんだしていたら午前二時に床に就くことになってしまった。仙崎が午前五時半に起きることができたのは奇跡に近いだろう。集合場所まで仙崎の家からはGoogleによると20分くらいで着くらしいと出ていたので、朝食を食べずに鞄を持って家を出る。昨日の雨とはうってかわって、とても天気がよさそうな早朝である。少し肌寒いと思いつつ、約束の6時の7分前に集合場所のコンビニに到着する。流石に言い出しっぺで遅れたらシャレにならない。携帯電話のメッセージアプリを確認すると、見出しのA先輩のコメントが。これも想定範囲内だと思いつつBの到着を待っていると、集合時刻ぴったりにBが現れる。二人してコンビニに入り、朝食を購入して外で食べる。(仙崎は、MonoMax10月号に心惹かれたが、購入はまた別の機会にしようと心に決めた)

MonoMax(モノマックス) 2015年 10 月号 [雑誌]

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 二人して朝食を食べながらA先輩を待っていると、10分ほど遅れてから先輩がやってきた。先輩も朝食を購入して、3人で食べつつ本日の計画を話し合う。

取りあえず「臨機応変に道なりに進んで、山奥の寺に着いたら大学方面の道を通って帰る」という方針が立てられ、歩いていくことにした。

早朝:B「これが…正義の門⁉」仙「んなわけないだろ」

暫くGoogleに従いつつ、雑談をしながら住宅街を抜けていく。(既に結構な急勾配だった)途中二手に分かれた道に出て、どちらに進むべきかで迷い、3分ほどすったもんだした挙句正しい道に進むと、いかにもな山道が。そして、猪の住宅街への侵入を防ぐための門に出くわし、冒頭の会話に戻る。門の鍵は開いていたので、そのまま先に進む。3人で馬鹿騒ぎをしつつ進む。朝の早い時間帯のため、山の中は薄暗く、怪しい雰囲気を纏っていた。道はまだコンクリートの舗装を保っていたが、少し歩きにくく、ところどころで清流が下の方に流れているのを見た。

そんな道も、更に角度を増していく。砂利が多くなり、水が湧き出していて道なのか何なのかわからない道が増えてくる。謎の看板や、大きな岩が転がっていたりと、中々に危険である。3人の話題は小学生時代の話になっていたが、悪路に少し気が滅入り始める仙崎とB。A先輩曰く、更に道とは思えない道が待ち受けているとのこと。

早朝:仙「道が二手に分かれていますね」A「よし、右、左、引き返すで一人ずつ分かれよう」

再びの分かれ道。今度は親切にも地図と立札がある。仙崎は流石に息切れが激しかったので肩で息をしつつ汗をぬぐいつつスポドリをのんでいたが、どうやらC寺までは右側の道をいけばいいようだ。右側の道には「参道」と名付けられていたので、3人の中では「表参道」(主にBが使用)で通用するようになる。

そして右側の道を行く3人。途中から開けた場所に出て道がなくなっていくも、道らしきところを辿っていく。ため池のような場所に出て、その縁を歩くも、明らかに道とはいえなさそうな場所である。寧ろ道を我々が勝手に作っていっている感じである。昨日までの雨のせいか、所々ぬかるんでいるが、何とか道らしきところに出る。この頃には完全なる山道であり、所々崩れかかっている場所もあった。また、天然の橋のようなものもできていたが、余りにも危険臭がしたので通らずに回り道をすると、実はそちらの方が近かったことが判明した。そして、3度目の分かれ道がやってくる。

朝:B「道無いっぽくないですか?(笑)」A「これはまだギリギリ道かな?」

分かれ道の前には、再びの立札と地図。一方は「C寺」、もう一方には「C寺参道」と書いてあり、3人で混乱する。(仙崎は汗まみれで水分補給であるが)とはいえ、「C寺参道」と書いてある方は道といえるかどうかもわからないような道であり、ほぼ崖のような何かである(崖のようにごつごつはしておらず、やたらと急な斜面、といった方が正しい表現である)。

ただ、立札は立札、従ってみよう、とB、仙崎、A先輩の順で進む。途中立札の下に書かれていた「2002.12~2014.11」(下2桁はうろ覚えである)にあれは立札の有効期限だったのではないかという説が浮上したが、道に水糊の空になったボトルが落ちていたので、此処は人が通ったと解釈して進む。途中3人とも崖の下というか斜面の下を見ないようにして悪路…とももはや言えないような場所を行く。山側である左手側に全神経を傾けていたので、左足の後ろの筋がかなり酷使される。悪路なき悪路を突き進んでいった先には、断絶した道が待ち受けていた。

朝:仙「ああっ(ズザザザァ)」A「その鞄が己の身を危険にさらしてるんじゃないか?」

断絶した道(最早崩れ落ちた道)を、先に進むB。仙崎はルート取りを間違えたらしく、にっちもさっちもいかなくなり、A先輩が先に進む。取りあえずその先に道が続いているかどうか確認をしにBが行っている間に、どうにか崩れ落ちた箇所を乗り越えようとするも、湿って弱くなっていた地面ごと滑り落ちかける。で、見出しの会話文に戻る。

這う這うの体でその箇所を乗り越え、軽口をたたいていると、Bが戻ってくる。そして、この先には道のようなものがないことがわかり、一旦引き返すことが決定する。…つまり、また難所を越えなければならないということである。

朝:A「仙崎、置いていくぞ」仙「進めません(必死)」

B、A先輩共に難なく道を引き返していくが、どうやら鞄がネックなのは本当らしい。しかし、裏紙とか非常食とか結構重要なものが入っているこの鞄を置いていくわけにはいかない。そして2度目のズザザザァが仙崎に襲い掛かる。

これでジーパンの足の部分が両足とも泥だらけになってしまった。進退窮まり、落ちるのを覚悟して進むか、とどまり続けてどうにもならなくなるかという局面に立たされ、見出しの会話を交わすことになる。

どうにか命を落とすことなくまた、滑り落ちることもなく3度目の分かれ道のところに戻ってくる。その頃には、行きは悪路だ何だと悪態をついていた道が、3人の中では天国のような道だという認識に改められた。正しい道へと進むも、急勾配は続いていき、道らしくなったとはいえ依然として岩のような石が地面にちりばめられた階段状の道を登っていく。相変わらず息切れはする。そして正しい道を行くことで先ほどの糊のゴミの謎が解け、どうやら雨で流れ落ちてきたのではないかという推論に至った。

朝:A「仙崎がタタリ神になりつつある乙事主みたいになってる」仙「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ」

もうかれこれ1時間くらいのぼりが続き、また先ほどの2度の落ちかけを経験していたので、足の筋肉的なものが少し痛み始めていたが、取りあえずついていく。以前よりは道は元に戻りつつあったが、それでも時々つまずきそうになり、そして汗が止まらない。

で、上記のようなギャグになるのだが、はっきり言って、笑うとまたさらに酸欠になり意外と笑えない悪循環に見舞われるのである。途中から妙に一段一段の高さの高い下りの階段になり、足の筋肉でのコントロールが困難になりながらも降りていくと、その先に1時間半ぶりの横断歩道が見えた。漸くの到着である。

午前:A「休憩したら帰るか」仙、B「え!?」

C寺に到着したのは8時前であった。全くすがすがしい天気で、人はほとんどおらず、大型トラックが大量に走るのみである。

C寺近辺のベンチで一休みし、水分を補給する。近寄ってきたBは仙崎の鞄を持ち、予想外の重さに驚いたようであった。

調べてみるとC寺は朝8時から開くようで、我々はなんだか開店待ちの謎の人たちのような様相を取ってしまった。しかし、目的は山道を歩くことで、参拝は目的ではない。今度はちゃんと舗装されたアスファルトの道を通って帰ることになる。なぜならその方角に大学があるからである。

下り道ということもあり、気楽に歩いていく。とはいえ、時々大型トラックが白線すれすれを通っていく上に歩道がないのでかなりひやひやしながら歩いて帰る。その点を除けば先ほどまでの山道よりは天国である。

変わることのない緑と青い空、時々見える遠くの風景を満喫しながら歩いて下っていくと、やっと民家がまばらに見えてきだした。

午前:A「モーニングAセット、ホットコーヒーで」B「アイスカフェオレで」仙「モーニングBセット、アイス紅茶で」A、B「(笑)」

道に沿って歩いていくと、昭和な香りの漂う純喫茶店が目に入った。丁度良い時間帯でもあるので、このあたりで休憩と称して店に入る。閑散としてはいたが、人当たりのよさそうな老婦人に案内され、店内の入口近くの席に座り、見出しのような注文をする。

暫しの間雑談に興じ、大学内の話や卒業論文の話、今後の人生のことなどを喋りまくる。

注文したものが来てからは、それを食べつつ上記の内容について適当に話をして、「何だかんだとあったが、登ってよかったし、こういう朝活(?)は朝が充実してよい」という結論に至った。

会計を済ませ、A先輩は部活へと、Bは自宅へと、そして仙崎は大学の図書館へと向かった。

何ともサバイバルで濃密な4時間であった。

53日目。

 以下、歩行距離及び歩数である。

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*1:便宜上であり、特に意味はない。以下の文章の英字も同じである