13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。断じてサイコロではない。

ノック式かキャップ式か 100日ブログカウントダウンマラソン28日目

久々の文具ネタ

最近は時間にも少しずつ余裕が出てくるようになりました。自分としては非常にうれしい限りです。とはいえ、まだまだやるべきことはかなり山積しているので、徐々に片付けていきたいと思っております。それでは久しぶりの対決系(?)文具ネタを。

 

ノック式のペン、キャップ式のペン

人によっては小学生から、そして多くの中学生が手にするペンがある。赤ペンである。

問題集や宿題の正誤確認の際に多く使われる正に、学生にとってのキングオブペン、ペンの中のペンである。

小学校、中学校、高校と年次が上がるにつれて筆箱の中のペン比率が高くなっていくものの、赤ペンが消えることはなく、様々なペンが増えていく中でもどこか「別格」なペンの風格、雰囲気が消えることはない。

そんな中、人によってペンの種類が異なることに気が付いた。

ノック式のペンで揃えている人と、キャップ式のペンで揃えている人である。

勿論、揃えずに色々取り混ぜて使っている人もいるが、中々この傾向は強いものであると思われる。

ちなみに仙崎はノック式派だった。今でもこの傾向は強い。

キャップ式のペンを選んでいた友人に話を聞いたことがあるが、キャップ式のペンを選ぶ理由としては、「誤ノックを防げるから」だそうである。

これはこの友人だけの話なのかもしれないが、誤ノックが嫌いな人の理由もわからないでもない。

仙崎は誤ノックなんか気にならない、寧ろ気にしない人間である。寧ろキャップ式のキャップはずれる悲劇の方が大きいのではないかと思う。(特にマーカー)

 

ノック式キャップ式あれこれ

ゲルインクボールペン

私の中で中々に疑問なのが、ENERGELシリーズである。

 

 同じエナージェルなのに、ノック式とキャップ式の二つがある。上記エナージェルと、エナージェルのTradioという物を私は持っているが、どちらもインクは同じであり、書き味も同じである。ならば何故二種類あるのか。

因みに普段は殆どノック式しか使わない。

 

極細ボールペン

仙崎が学生真っただ中だった頃、かなり流行っていたのがパイロットのHI-TECシリーズであった。

 

パイロット ハイテックC 0.25mm ブラック

パイロット ハイテックC 0.25mm ブラック

 

 この手のペンを大量に筆箱にいれている女子学生を良く見かけたものである。

同時に、ゼブラのSARASAも流行っていた。

 

ゼブラ 水性ボールペン サラサクリップ 0.5 10色 P-JJ15-10C

ゼブラ 水性ボールペン サラサクリップ 0.5 10色 P-JJ15-10C

 

 どちらも細さと言う点では申し分なく、授業用のノートから友達に書く手紙*1まで多くの女子学生が使っていたように思える。

 

上のハイテックCはキャップ式の代表格みたいなものであったが、そこからノック式の革命的な商品が出てくる。HI-TEC Cコレトである。

 

 これは画期的な商品で、本体ボディを購入しリフィルを入れ替えることで好きな色の組み合わせの多色ボールペン(シャープペン、消しゴム、タッチペンなどの変わり種リフィルも可能)を楽しむことが出来る。仙崎は主にこれを使っていた。何よりもまず、本体さえあればリフィルだけを購入すればいいので経済的であり、ゴミも少ないからエコ、そして新しい色をすぐに試せるという点で非常に重宝した。

これはキャップ式にはない特色であると思われる。

 

マーカー

ノック式にしろ、キャップ式にしろ最も被害が大きいと思われるのがこの類のペンである。

 キャップ式は外れるとインクで筆箱内が大変なことになり、ノック式は誤ノックによってインクが染みだすと大変なことになる、どちらにしろ惨事を免れることは出来なさそうである。

仙崎は殆どノック式のペンを使っているが、マーカーだけはキャップ式である。ノック式の登場が遅かったというのもあるが、どうもノック式はマーカーの角度が私に合わない気がするのである。

 

万年筆

今のところ、ノック式の万年筆は見たことが無い。

今後技術が進歩してノック式の万年筆が出てくるかもしれないが…

何となく、万年筆はノック式だと締まらない気がする。想像してほしい。ノックしたらあのペン先が出てくるところを。何だかそれでは万年筆らしさが失われてしまう気がする。

 

時間とか持ったときの感じとか

ノック式を選ぶ理由は何なのか、今日の記事を書きながら自分でも考えてみると、「筆記に至るまでのスピード」がそれに該当するのではないかと思われる。

ノック式の場合、「ノック→持ち方調整*2→筆記」だが、

キャップ式の場合は「キャップを外す→(キャップをペン後部につける)→持ち方調整→筆記」となる。

ノック式では片手で済む作業が、キャップ式だとどうしても両手が必要になってしまう場合がある、というのも時間差が出てきてしまう一因なのではないか。

だが、このキャップ式の「時間」こそが、キャップ式ならではの最大の強みになるかもしれない。クールダウンしたいとき。思考をまとめたいとき。大切な誰かに手紙を書きたいとき。

そういった場合は「時間」がかかった方が良いのかもしれない。

逆にともすれば泡沫となりかねない思考をすぐさま書き付けたいとき、電話しながらメモするとき、などはノック式の方が「時間」という観点からはよさそうである。目まぐるしく動く学生の時間の中で、ノック式のハイテックCコレトが流行したのもそれが理由かもしれない。

最近自分の筆箱の中に、キャップ式のペン(主に万年筆)が増えた。これは、自分の中の「時間」の使い方が変化してきたからかもしれない。

 

鉛筆は究極のキャップ式かもしれないと思った28日目。

*1:今の中高生はもう手紙なんか書いたりすることはないのかもしれない

*2:普段筆記する際の持ち方になることと考えている。グリップに指を添えるなど