英検一級受験、合格に際して行った勉強
振り返りのような何か、覚え書きのような何か
なぜか合格していた2014年度第3回実用英語技能検定試験一級について、勉強をどう進めたのか、どんな問題集をどういう風に使ったのか、試験において気を付けていたことはあったのかといった観点から此方にまとめておきたいと思う。一応過去の記事もこちらに。
一次試験
取り敢えずまずは過去問から
資格試験・大学受験の鉄則。まずは過去問。これで自分の実力を知ろうと思ったのが2014年6月中旬。
これの直近の年度の試験問題を解いてみた。解答用紙をダウンロードできることを知らず、学校でスキャン→プリントアウトしてしまったが、この本に問題練習用の解答用紙が付いている。
この時の自分ルール*1が、「合格最低点の一割以内の点差なら受験」。ということで、英作文(Part4)の点数は28点満点の半分と換算し、計算してみると、まあギリギリ合格最低点付近にはいるということで、受験を決定した。
全般
試験対策の全般的なものはこの二冊。一番最初に30日間は終わらせることにした。
当初の予定では2014年度第2回受験だったが、少し色々あったため第3回に先延ばしにする。30日間が終了したのは12月頃であった。その間は授業やら論文やらに追われ、英検の対策は殆ど出来ていない。
単語
当初、これだけを使っていた。
しかし、英検一級の過去問を見るに、この単語集だけでは不十分だと感じた。
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この3冊を導入したが、どれも完璧には憶えられていない状態で挑んだ。コラム形式で出てくる接頭辞・接尾辞の知識は知らない単語を類推するのに非常に役に立つ。CDは英文のみが収録されていた。
このアプリに入っていた「英検チャレンジ」という単語帳も役に立った。また、自分で過去問等に入っていた単語をまとめた単語帳も作った。単語帳を作るときはPCから作った方が簡単だと思われる。
読解
読解にはもともと自信があり、最初に過去問を解いた時もほぼ満点に近かったため、上記「全般」の問題集と、以下の問題集しか使っていない。あとは普段の英語の授業で速読を重視した。
これを、目標時間よりも早めに解いていく。
リスニング
これも、元々結構リスニングには自信があったので、以下の問題集と、上記の「全般」の問題集の使用に留めた。また、「単語」の『文で覚える単熟語』の文章をCDで聴いた。
英作文
対策として、
- 過去問を解く
- 問題集についているトピックでエッセーを書く
- 添削を申し込む
を取った。
1の過去問、2の問題集は上記のものを使用した。
エッセー添削は「単語」欄のアクエリ―ズのものを使用した。(10回分)
自分の読みが甘かったというのもあるが、英検(1月)に対し、エッセー添削を申し込んだのが12月。で、一度に3~4のエッセーをまとめて送る→返却までに2週間以上かかるということを考えておらず、必死で12月に書きまくった。*2エッセーを書くスピードは速くて20分台、時間がかかって40分台だったので、本番では読解を出来る限り早く済ませ、エッセーに時間を取れるようにした。
そんなこんなで破れかぶれのまま一次試験を終え、当日の手ごたえからも仙崎は合格しないだろうと思っていた。のは過去の記事でも述べた通りである。
能天気に*3日々を過ごしていると、合格していたので、仙崎の春休みは彼方に消し飛んでいった。
二次試験
そして、以下の本で演習。
14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題 (旺文社英検書)
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上の本のDVDにも、かんなり流暢な英語をしゃべる人が出てきたが、そんなにうまくしゃべれる訳が無いので、私は取り敢えず乗り切ること、を重視した。
毎回、与えられたトピックで、時間を計って考え、喋る。これの繰り返し。あとは、模範解答を見て、使えそうなフレーズを覚える、文法上の間違い、時制の間違いが無いかを、自分の喋りを録音して確かめる、トピックのヤマを張る(下写真参照)などを行った。二冊目の本は、たくさんのトピックが並んでいたので、五つずつ区切り、トピックを選ぶ練習も行った。
国際協力についてのメモ。試験の時期が近づいてくると、切羽詰まって単語だけになっていた。
結果として、偶然にも一次試験の時と同じ点数。(勿論、満点は異なるが) 意外と高評価だったのが不思議。
雑談力といった何か
二次試験の練習中、大学内で就職活動向けの模擬面接講座が開かれ、それに出ていた。その時にふと、英検の面接にも通ずるものがあるのではないかと考えた。英検一級の試験を実際受けてみて、(これは個人の勝手な感想かもしれないが)試験官と如何に意見のやり取りができるか、意思疎通が普通にはかれるかが重要視されている気がした。要するところの、雑談力である。また、選ぶトピックによってもある程度難易度の変動が起こるのではないか。仙崎は結構文化系、国際協力系の内容を得意としていたが、政治系、経済系、バイオテクノロジー系は単語が難しい、説明が面倒などの理由で避けるようにしていた。(一応練習はしていたが、散々なものだった)人によって何が得意か不得意かは変わると思われるので、出来る限り得意分野のトピックを選ぶことをお勧めする。万が一そういうトピックが無かった時が怖いので、どれでもある程度のことは言えるようにしておいた方が良い。
役に立ったアプリ
勉強時間の計測に使用した。
単語帳作成、単語暗記に使用した。
二次試験用。時間を計ってトピック内容を考え、話すために使用した。
総勉強時間
2014年6月:2時間21分
2014年8月:1時間40分
2014年10月:45分
2014年12月:10時間53分
2015年1月:28時間25分
2015年2月:4時間19分
総計:48時間23分(英検一級学習教材のみ。日常で使用する大学のテキスト、自作の単語帳(アナログ)は除く)
英検一級学習教材のみだが、他の教材の学習時間が微々たるものだということを考えると、50時間程度の勉強でなぜか合格していたことになる。
こういう中二思考全開でした
たまたまネットで、以下の名言に行き当たった。(今でもだが、Twitterの英検一級単語botはフォローしている)
2012年12月31日(月) 【104】 難しい筈は無い。 不可能な事でもない。 もとよりこの身は、 ただそれだけに特化した魔術回路――!!!! [衛宮 士郎] Fate Stay Night 01:57
— 1000の名言bot (@1000noMeigen) 2015, 3月 28
外国語学部に在籍しているから、と言うのもあるが、やはり自分は英語専攻ではなく、それが故に色々と謂れのない誤解を喰らったこともある。
また、外国語学部に在籍しているが故の偏見も喰らったこともある。
まあ、英検一級程度何でもねえよ、といった空気をつくりだし、いい感じに肩の力を抜きつつも、ただそれだけをやり遂げる、という意識を明確にするという点では非常に良い名言である。
難しい筈はない(こともない)、
不可能なことでもない(それはそうかも)。
もとより(外国語学部生の)この身は、ただそれ(=英語の運用能力を高めるため)だけに特化した人間である、(と言えなくもない)
これにて、英語系資格三冠の一角を破ることに成功し、英検に関わることも終了となった。
次は、英語系資格三冠の残り二角、TOEIC990達成、通訳案内士試験合格を目指していきたいと思う。