13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。断じてサイコロではない。

顔パス

顔パス度が増しつつある今日この頃

毎日通う図書館がある。
授業のある日は毎日、授業の無い日は結構な頻度で通う図書館だ。
 
この図書館は主に文化、外国語に特化している図書館で、自分はどうしても自分の興味から他館の本を取り寄せる。
そうなると本の返却・貸出はその図書館の窓口で行うことになる。
 
毎日通う図書館で、一日一度、或いは二度以上司書の人と会う、喋る。
 
恐らく同期の友人たち以上に会っている気がする。
 
そんな感じで名前を知らぬまま本を借りたり返したり(それも結構な冊数を)していたら、
 
いつの間にか顔と名前を憶えられた。
 
本の貸し出しには学生証が必要なのだが、学生証を取り出す前に既に取り置いてもらっている資料の棚に司書の人が向かうという感じである。
 
 
仙崎「すみません、予約していた資料が届いたとの連絡を受けtry」
司書の人「ああ仙崎さんですね~。学生証をお見せください~」
仙崎「は、はい」
 
とか、
 
仙崎「図書の返却お願いします~」
司書の人「ありがとうございます~。あの仙崎さん、予約していた資料が届いているんですが~」
仙崎「受け取ります。ありがとうございます」
 
という感じである。
 
そしてこの現象はついに大学生協書籍部でも起こることとなる。
 
大学生協書籍部でも大量に本を購入しているおかげか、いつの間にか顔と名前を憶えられていた。
 
仙崎「本の取り置きをお願いしたいのですが~」
生協書籍部の人「あ、仙崎さんですね~来月の第一金曜日まで置いておきます~」
・・・まだ名前を名乗っていない。
 
 
これは顔パスという現象なのではないだろうか。多分。
 
 
顔パスはきっといいことがある筈だと思いつつ、来週もまた図書館と書籍部に足を運ぶ。暇があれば、暇などなくとも、運ぶ。