13面体の賽子

最後に決めるのは自分だ。断じてサイコロではない。

忘れ去るか、祖国に殉ずるか:雪の忘却

https://itunes.apple.com/jp/app/xueno-wang-que/id455877797?mt=8&=&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

 

無料アプリ紹介アプリを漁っていた際に、とある紹介アプリの中で見つけた作品。

 

 

「ガンアクション×戦争ライトノベル文学」と説明にあったので、取り敢えずダウンロードした。

 

 

栞機能があるし、キリのいい所で読むのを止めることが出来るだろうと考えながら、午前0時ごろに読み始めた。

 

 

500頁ほどの作品だったので、数章読んで眠ろうと思っていたが、自分の操作ミスなのか、栞機能が出ない。(後ほどちゃんと使えることが分かった)

 

夜が半端なく更けて行くのを感じつつ、深夜の謎の勢いで以って読破することにした。

 

読了と同時に部屋のタイマー式の照明が消えるという偶然?の一致が起こったのでかなり驚いたが、さすが文明の利器、iPhoneのバックライトのおかげでそこまでパニックにはならなかった。

 

・・・・・・で、感想らしきものを一つ。

 

最初、「ライトノベル」とあったので、そういうものだと思って読んでいたが、「ライトノベル」っぽさ(というものがあるのかどうかはわからないが)があるというよりは、「文学」の風格が漂っているような気がした。

 

戦争、とはいえそこまでの大規模な戦争描写があるわけではなく、何度かの小競り合いと銃撃戦がメインであった。戦争は作品の根底にあるといった感じで。

 

 

雪深さやそこから滲み出す二国間の国家的な感情、主人公とその周辺人物の抱く感情、薄寒い灰色の空といったものが手に取るように伝わる文章であったが、少なくとも夏の昼間に読むことは避けた方がいいかもしれない。

 

 

言葉ではうまく言い表せない物悲しさを上手く表現した作品であるといえるだろう。

 

読んで良かったと思える作品。

 

iTunesの商品紹介から、いつの間にか消えておりましたので、元となった小説のリンクを貼っておきます。(2015年2月)